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<ストーリー>
四人の男が終始おし黙ったままだった。
ハンドルを握るルイ(M・コンラッド)。その隣りに首領株のシモン(R・クレンナ)。
後部にマルク(A・プス)と、ポール(R・クッチオラ)。四人は大西洋にのぞむある小さな町の銀行襲撃のために、
パリから車を走らせてきたのだ。
閉店まぎわの銀行に客を装って入るシモン。右手にはコルト45が握られている・・・
続いてマルクが自動小銃を構え、行内へ。札束を手ぎわよくケースにつめ込むポール。
一瞬、出納係が隙を見て床の赤いボタンめがけて札束を投げつけた。
けたたましく非常ベルがなり、三人の注意がそがれた隙に出納係はピストルを取りだすとマルクを狙い撃った。
現金奪取に成功した四人はパリへ戻ったが、負傷したマルクは病院へかつぎこまれた。その夜、現金はひとまず空地に埋められた。
その頃コールマンは警察のいぬであるギャビーから、ある組織が税関とグルになって、麻薬をリスボン特急で運ぶという情報をキャッチした。
夕刊の第一面はトップで銀行襲撃事件を報じていた。
シモンがその夕刊を手に、彼の経営するナイト・クラブに姿を見せたのは、夕方だった。
人気のないホールでコールマンが弾くピアノを、片隅で静かに聞き入るブロンドの美女がいた。
カティ(C・ドヌーブ)といい、シモンの情婦である。マルクをいつまで病院におくのは危険だった。
警察は病院から病院へと、しらみつぶしに捜査を続けている。シモン、ポール、ルイの三人は看護人に変装して、
マルクを病院から連れだそうとしたが、うまくいかず、非常手段として看護婦になりすましたカティが昏睡状態のマルクを注射で絶命させた。やがて、ギャビーの通報どうり、午後七時五九分、リスボン特急は運び屋マチュを乗せて定刻にパリのオーステルリッツ駅をでた・・・
同じ頃、シモンら三人を乗せたベンツが夜の間をぬってボルドーに向っていた。
パリでは死亡したマルクの身元から犯人を割りだしたコールマンは、仕事を終えてパリに戻っていたルイを逮捕した。
再びナイト・クラブで再会したコールマンとシモン。
しかし、二人はお互いの心中を察したかのように多くは語らなかった。
最早、高飛びする時間はなかった。ポールは観念したようにピストルをこめかみに当てた。残るはシモン一人。
翌朝、シモンを乗せるために、カティの運転する車が近づいてきた。
シモンが歩みだした瞬間、コールマンの声が沈黙を引き裂いた。「動くなシモン!」スーツケースを下したシモンは、
微笑をたたえてコールマンに近づき、手をふところにすべらした。次の瞬間、コールマンのピストルが火を吹き、
シモンの体が折れるようにくずれた。呆然と立ちすくむカティ。シモンは拳銃を持っていなかった。死ぬ気だったのか…
リスボン特急(フランス)
監督
ジャン・ピエール・メルヴィル
脚本
ジャン・ピエール・メルヴィル
出演
アラン・ドロン
カトリーヌ・ドヌーヴ
リチャード・クレンナ
リカルド・クッチョーラ
マイケル・コンラッド
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